トップページ???製品一覧??? 特殊鋼?炭素鋼???炭素工具鋼(SK2, SK4, SK5, SK6, SK7)

炭素工具鋼(SK2, SK4, SK5, SK6, SK7)

coil2
主な用途

バネ、ゼンマイ、メリヤス針、ホーン、メジャーテープ、座金、ドットプリンター、スペーサー、各種板ばね


製造範囲

製品概要をご覧下さい。

製造工場

日本


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製造範囲

鋼種

板厚 mm

幅 mm

SK2 (SK120)

0.010~2.000

3~300

SK4 (SK95)

0.010~2.000

3~300

SK5 (SK85)

0.010~3.500

3~300

SK6 (SK75)

0.010~2.000

3~300

SK7 (SK65)

0.010~1.600

3~300

[注](SK**)は最新版JISに基づく表記となります。

   SK*は舊JISでの表記となりますが、日本國內においては未だによく使われている鋼種名のため、

   併記しております。

 

製品概要

炭素工具鋼は、みがき特殊帯鋼のうち、その加工性、焼入性、製品性能、価格等で最も広く使われています。

用途としては刃物、切削具、工具のように硬いものからバネ、ゼンマイ、メリヤス針、ホーン、メジャーテープ、座金のように弾性や靱性を必要とするもの迄、あらゆる分野に使用されています。

 

本項の炭素工具鋼(SK2, SK4, SK5, SK6, SK7) 及び 炭素鋼(S15C, S45C, S50C,S55C, S60C)の概要につきましては、特殊鋼?炭素鋼共通ページに纏めてありますので、こちらも比較検討の參考に是非ご覧下さい。?

 

特徴

SK材の多くは加工前または加工後に熱処理を行なうのが一般的です。

當社のSK材は熱処理後の表面粗さが最適な狀態になるように保たれているため、黒染め後理想的な製品仕上がりが実現できます。

規格

JIS及び

弊社記號

國際規格

ISO

683/1,11,14

アメリカ

AISI

SAE

イギリス

BS 970 PART1,3

BS EN 10083-1,2

ドイツ

DIN EN 10084

DIN EN 10083-1,2

フランス

NF A 35-551

NF EN 10083-1,2

ロシア

ΓOCT

4543

SK2M

(SK120M)

TC120

W1-111/2

-

-

C120E3U

y12

SK4M

(SK95M)

TC90

W1-9

-

-

C90E2U

y10

SK5M

(SK85M)

TC90

TC80

W1-8

-

C80W1

C90E2U

C80E2U

y8Γ

y9

SK6M

(SK75M)

TC80

TC70

W1-7

-

C80W1

C80E2U

C70E2U

y8

SK7M

(SK65M)

-

?

-

-

C70W2

C70E2U

y7

〔注〕鋼種記號末尾の M はJIS G 3311 みがき特殊鋼 該當鋼種(以下Mは省略いたします)

 

化學成分

?

 

種類

鋼種名

化學成分(%)

C

Si

Mn

P

S

Cr

Ni

その他

炭素工具鋼

JIS G 3311

(4401)

?

SK2

(SK120)

1.15~

1.30

0.10~

0.35

0.10~

0.50

0.030

0.030

0.30

0.25

Cu

≦0.25

SK4

(SK95)

0.90~

1.00

0.10~

0.35

0.10~

0.50

0.030

0.030

0.30

0.25

SK5

(SK85)

0.80~

0.90

0.10~

0.35

0.10~

0.50

0.030

0.030

0.30

0.25

SK6

(SK75)

0.70~

0.80

0.10~

0.35

0.10~

0.50

0.030

0.030

0.30

0.25

SK7

(SK65)

0.60~

0.70

0.10~

0.35

0.10~

0.50

0.030

0.030

0.30

0.25

 

特金のメリット

◎高い品質と信頼性をお屆けします

一般材では出來ない厳しい板厚公差により、強度や部品寸法の安定性が得られます。
また、製造工程の厳重管理によりロット毎のばらつきを低減、高い信頼性をお約束します。

 

◎極薄箔も製造いたします

弊社では板厚0.010~0.099mmの極薄箔の製造が可能です。

 

◎小ロットにも柔軟に対応いたします

弊社では標準300㎏で製造可能です。

またご相談頂ければさらに小ロットも検討可能です。

(対応可否はその時々にもよりますので、都度、ご確認下さい。)

◎ご希望の硬さに調整いたします

オーダーメイドで製造を行なっておりますので、希望の硬さに調節することが可能です。

 

◎表面肌をお選び頂けます

圧延ロールを変更することにより、ブライト仕上(光沢あり) か ダル仕上(梨地模様)をお選び頂けます。

また、ご指定によりヘアライン研磨(外注)も対応致します。

物理的性質

鋼種名

密度

g/cm3

比熱

J(㎏?K)

熱膨張係數

(0~100℃)10-6/K

熱伝導率

W/(m?K)

電気抵抗

μΩ?㎝

ヤング率

N/m㎡

特殊鋼

7.84

490

11.0

50.2

18

208000

 

 

機械的性質

硬さ?引張強さ   曲げ加工性   絞り加工性  

 

1. 硬さ?引張強さ

通常、みがき特殊鋼は圧延された狀態(圧延仕上またはロール仕上)のままで供給されていますが、

弊社は最も軟らかい焼鈍仕上から最も硬い強圧延仕上まで製造することが可能です。

その為、ご希望/ご用途に合わせて最も適した仕上げをお選びいただけます。

 

?硬さだけを一覧で確認されたい方は、鋼種別仕上硬さ一覧表に移動する。?

鋼種

仕上狀態

硬さ試験

引張試験

HV

引張強さN/m㎡

伸び%

SK2

(SK120)

焼鈍仕上

170~210

520~685

20~32

スキンパス仕上

190~230

570~715

10~28

ロール仕上

250~290

735~980

2~15

強圧延仕上

280~320

835~1080

1~3

SK4

(SK95)

焼鈍仕上

160~200

490~645

24~35

スキンパス仕上

175~215

540~695

12~32

ロール仕上

245~285

725~970

2~15

強圧延仕上

270~310

825~1040

1~4

SK5

(SK85)

焼鈍仕上

150~190

460~625

26~37

スキンパス仕上

170~210

510~685

15~35

ロール仕上

240~280

725~930

3~16

強圧延仕上

260~300

805~1000

1~5

SK6

(SK75)

焼鈍仕上

145~185

440~615

27~38

スキンパス仕上

160~200

490~665

15~35

ロール仕上

235~275

715~920

3~16

強圧延仕上

255~295

795~990

1~5

SK7

(SK65)

焼鈍仕上

140~180

410~610

28~39

スキンパス仕上

155~195

460~655

16~36

ロール仕上

230~270

705~900

3~17

強圧延仕上

250~290

775~970

1~5

強圧延仕上

200~240

655~735

1~8

 

<<仕上の定義と一覧>>

弊社の仕上の定義は下記の通りです。

仕上狀態

仕上圧延率

焼鈍仕上

--?。嗏gのまま)

スキンパス仕上(軽圧延仕上)

5%以內

ロール仕上(圧延仕上)

15-40%

強圧延仕上

35%以上

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◎硬さ一覧表

鋼種

仕上げ狀態?。℉V)

焼鈍仕上

スキンパス仕上

ロール仕上

強圧延仕上

SK2 (SK120)

170~210

190~230

250~290

280~320

SK4 (SK95)

160~200

175~215

245~285

270~310

SK5 (SK85)

150~190

170~210

240~280

260~300

SK6 (SK75)

145~185

160~200

235~275

255~295

SK7 (SK65)

140~180

155~195

230~270

250~290

 

2. 曲げ加工性

1. 曲げ加工の場合は圧延仕上のものが使われることもありますが、通常焼鈍仕上、又はスキンパス仕上のものが使用されています?!?/p>

2. 帯鋼は一般的に方向性があり、特に圧延仕上のものは方向性が強いので、圧延方向に平行な曲げは避け、できるだけ圧延方向に直角または交差するような、曲げが出來る板取を考える必要があります。

3. 切斷、せん段、加工後、かえりが曲げ外面にでるような曲げ加工を行いますと、かえり部から亀裂が入ることがありますので、かえり部を曲げない面にする、またはかえり取りの後に曲げ加工を行うなどの配慮が必要です。

4. 曲げ加工の際、材料のスプリングバックは加工の程度、材料の仕上狀態によっても異なりますが、型、加工法により適當な補正が必要です。

5. 曲げ加工性は材質、加工條件により異なりますが、仕上狀態別におよそ次の程度の加工が可能です。

 ?。ㄖ鳏趣筏芐K5以下の低炭素鋼を対象とします)

 

仕上狀態

厚さ1mm未満

厚さ1mm以上

焼鈍仕上

?

?

スキンパス仕上

?

?

圧延仕上

?

?

[注] t…板厚 R…曲げの內側半徑  

[參考] 曲げ力概算

V型ダイス

?P=0.6bt2σB/L

U型ダイス

?P=0.6bt2σB (1+t / L )

[注] t…板厚?。狻宸…ダイス溝幅 σB…材料の引張強さ

 

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3. 絞り加工性

 絞り加工は、軽度のものとは別として、通常全方向に対する均一な絞り性が必要とされるため、焼鈍仕上またはスキンパス仕上のものが使用されています。

 みがき特殊帯鋼は、軟鋼のような著しいストレッチャーストレイン現象はありませんが、絞り限界は低めで、深絞りの場合は中間焼鈍を施して再絞りを行います。

 

 

普通平板絞りの場合:絞り率=0.4  再絞りの場合 絞り率=0.6 とされております。

 

絞り率=?。洹? D 

d…絞られる製品の直徑  D…絞る前の円板の直系

 

[參考] 絞り力概算式(丸絞り)

P=ndtσBm

[注]?。簟搴瘛 。怼a正係數(普通0.4~1.0)  σB…材料の引張強さ

 

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焼入れ溫度

鋼種

焼入溫度(℃)

SK4 (SK95)

790~850油冷?。?60~820水冷)

SK5 (SK85)

790~850油冷?。?60~820水冷)

SK6 (SK75)

790~850油冷?。?60~820水冷)

SK7 (SK65)

790~850油冷?。?60~820水冷)

SKS51

790~850油冷?。?60~820水冷)

 

代表的鋼種の焼入焼戻性能曲線

 

特殊鋼の熱処理環境?注意について

熱処理上の注意   爐溫と材料溫度   前処理と雰囲気  

焼入れ      焼戻し        焼鈍  

 

1. 熱処理上の注意

みがき特殊帯鋼は、ほとんど全てのものが用途に応じ適當な焼入焼戻の熱処理を施して使用されています。

この熱処理過程においてご注意いただきたい點は、以下の通りです。

 

(1)? 適正な條件で均一な加熱、冷卻を行なうこと

(2)? 脫炭、スケール生成、高溫腐食等を極力防ぐこと

(3) 焼入歪を最小にするような焼入法をとること

 

 

2. 爐溫と材料溫度

一般に熱処理を行なう場合、熱処理爐の爐溫を測定し、それを材料加熱溫度としていますが、

真の材料溫度と測定爐溫との間に大きいズレやムレが生ずることがありますので、

溫度特性をよく調べて適當な溫度補正や熱処理法の変更を行なう必要があります。

 

3. 前処理と雰囲気

みがき特殊帯鋼は、高炭素になるほど脫炭しやすく、特に焼入のような高溫加熱の場合は危険が増大します。

材料に汚れや異物が付著したまま加熱しますと高溫腐食が生じます。このため熱処理にさきだって、

材料表面を清浄にする前処理や爐內雰囲気を調整することが必要です。

爐內雰囲気として標準的なものは焼入れにはRXガス、焼鈍にはNXガスですが、この他N2ガス、H2ガス、

AXガス等も使われています。

また中性塩浴爐、金屬浴爐や爐心管、ケース等を使用して直接外気に觸れないようにする方法もとられています。

 

4. 焼入れ

焼入には、通常上記準備焼入溫度のほぼ中心値を選んで材質、寸法、形狀、要求される性能、焼入方法等に応じ數十秒ないし數分間保持します。焼入れ條件は製品性能に大きく影響し焼入溫度が高すぎたり、保持時間が長すぎたりしますと結晶粒の粗大化や靭牲の低下をきたし、また脫炭の危険も増えますし、逆の場合は完全に硬化しなかったり、一部軟點を生じたりしますので適正な條件を選ばなければなりません。

 

冷卻には一般に油または水が用いられます。水冷の方が油冷よりも硬く焼が入りますが焼入歪、焼われ等の危険があるため、みがき特殊帯鋼の場合は一部特例を除き、油冷が採用されています。

 

焼入歪を防止するため油溫を高めてマルテンパー処理を施したり、特殊な例では塩浴、金屬浴中への焼入(オーステンパー処理)も行なわれています。また、リボン狀の材料や単純な形狀の場合は、定盤焼入やプレクスエンチング等が行なわれています。

 

焼入溫度は、上表參照下さい。

?

5. 焼戻し

焼入を行なった材料は硬度は高くなりますが、粘り気が無くもろい狀態になってしまうため、

粘り気と強度を持ち合わせた材料に仕上げるため、必ず焼戻を施さなければなりません。

焼戻條件は各々の製品が要求する性能に応じ、テストやその鋼種の焼入焼戻性能曲線等を參考にして選びます。

みがき特殊帯鋼の場合、質量が小さくまた連続的な焼戻作業が行なわれることが多いので、焼戻時間としては特に粘り強さを必要とする場合に長時間焼戻を行なうこともありますが、一般的には數分以內の短時間焼戻を行なっている場合が多いようです。また連続作業上、短時間しかとれない場合、焼戻溫度をやや高めにしたり繰り返し焼戻を行なうこともあります。

しかし焼戻は、原則として高溫短時間で行なうより低溫長時間で行なう方が靭性が大きくなりますので、

必要以上に焼戻爐を短くしたり、焼戻溫度を高くしすぎたり、時間を短くしたりすることは避けなければなりません。

また、油浴、金屬浴、塩浴等により焼戻を行なう場合は、空中焼戻よりも時間を短縮することができます。

代表的な鋼種の焼入焼戻特性は次図の通りです。

 

6. 焼鈍

材料の軟化や歪取りのため焼鈍を行うことがありますが、この焼鈍溫度としては600~700℃が適當です。

溫度が高すぎると組織が変化したり、脫炭やスケール発生の危険が生じますので、一般にはやや低めの溫度を選んだ方が無難です。

保持時間は、數分~30分位保持して徐冷しますが、徐冷は200℃位まで行い、それ以下は放冷しても差し支えありません。

 

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